JR東海が何だかんだ言って車いすのアメリカ人を乗車拒否した理由
ゲンキの散歩から帰ったらRTされた或るツイートにムカッ腹が立った。
そのRTの大元ソースは、こんなグログの記事だった。
どこにでも行こう車イス : JR東海の乗車拒否でアメリカ人ハンドル形電動車いす使用者が京都行きを断念
簡単に言うと、まさにタイトル通りなのだが、詳細はリンク先を読んで頂きたい。
そしてこJR東海のHPのキャプチャーがこれ(実際は画像がFlashで変化します)
つーわけで、気分的にはなーにが京都じゃ!だけど、もちろん現場に居合わせたわけじゃないし、JR東海の言い分を聞いたわけでもない。だから一方的な決めつけに陥る危険性を承知の上で、酷い対応だと思うし、いくら規則に合致しないとしても余りに杓子定規すぎるのではなかろうか。おまけに名も明かさず顔写真も拒否するのは不誠実と思われても仕方がないし、代替の車いすの方が大きいというのも、いかにもなーんも考えておりませーンみたいで、なんだかなあ。だいの大人が頭揃えて何やってんだか。まるで中国の役人みたい。
だいたい荷物置き場がないというなら、なぜ重量制限があるのだ?1グラムでも置く場所がなかったら駄目でしょ。置き場があるからこその重量制限でしょ?違うの?
そんな疑問から調べてみたら、ありました。
先ず、<ご利用になる前に云々…>で、いきなり限定してますモード全開。一応「JR東海では、車いすのお客様もご自身で駅の構内等を移動いただけるようバリアフリー設備の充実につとめております。ハンドル形電動車いすをご利用になれる駅は、お客様ご自身の自走により、移動可能」とあるけど乗車拒否。どういうこと?
次、<ハンドル形電動車いすをご利用いただけるお客様>
なんでJR東海が車いす利用できるかどうか決めるねんという揚げ足取りはさておいて、ここでハンドル型電動車いす利用客でJR東海が利用できる条件が記されている。
- 障害者自立支援法に基づく補装具費支給制度で、ハンドル形電動車いすについて補そう具費を支給されている方(平成18年4月以前に、身体障害者福祉法、児童福祉法に基づく補装具給付制度により、ハンドル形電動車いすを給付された方を含みます。)
- 介護保険法に基づく介護保険制度で、介護保険法に基づく介護保険制度によりハンドル形電動車いすの利用が必要として判定がなされ貸与されている方
いずれかに該当するのが条件だが、要するに障害者自立支援法もしくは介護保険制度でハンドル型電動車いすの使用が認められて公的援助を受けている人だけである。そのうえナンタラカンタらの書類やら手帳やらを携帯しろというのだあからああ面倒くさ!なんだけど、そんなことより注目なのは、二つの条件が日本人しか想定していない点である。鎖国ならいざ知らず、日本国籍を持たない障害者だって大勢いる筈なのに、その人たちの利用を認めていないのだ。つまり彼女はこの条件で既にアウトなのだ。
さて、もう一度アメリカ人の場合に戻ってみると、JR社員たちは”ハンドル型電動車いすが乗せられない”と言っている。これを好意的に解釈すれば、ハンドル型電動車いす利用者としては乗車できないが、単なる障害者としてなら認めることができると云う妥協案を示しているともとれなくはない。但し、これは一見好意的に思えて実はその結果彼女が被るであろう苦労には全くの無配慮である。そのことを駅員たちは自覚していただろうか。
もちろん納得できない彼女は反論する。
緊急時に対応できない→自力で少しは歩ける、自走も出来る→だけど「駄目」
20キロ以上は駄目→分解すれば一つ20キロ以下になる→だけど「駄目」
以下色々あるけど、スクーター型がいけない理由に関してはこの二点と上の方で書いた「置き場がない」ことだけど、結局とにかく「駄目」の一点張りってことか?
JR東海HPのFAQに「車内に持ち込めるもの」として車いすの条件が書いてある。
「車椅子で、長さ・高さが120センチ以内で、幅が70センチ以内のもの 」
おそらくスタンダード型車いすを想定しているのだろうが、何れにせよ駅員たちの貸すと云う車いすの方が大きいんだからサイズ的に問題はない。
そもそも車いすや盲導犬、介助犬等を荷物扱いというのが納得いかないが、ま、ここは百歩譲ったとして、私はあと何を確かめたらいいのだろうか?サイズも重量も問題がない。緊急の場合もある程度自力で移動が可能だ。対応できない緊急時ってどんな状況だろ?それも「スクーター型」だけが対応できない緊急の状況って何だろう?それも新幹線で。
あと、荷物置き場がないから置けないというのなら、「スクーター型」以外の車いすは一体どうしているのだろう?車いすを借りた場合はどこに置けばいいのだろう?そもそも最初に書いたけど、それなら20キロ云々は何なんだ?
まあ女性側の話だけなので、自分に不利なことが省かれている可能性もある。でも、そんな省かれたかも知れない部分を推定するような記述がHPに見当たらなかったのも事実。
まあ敢えてあげるなら、先ほどのFAQの最後にある注意書きだろうか。
「持ちこめる荷物」に記載されたものであっても、駅係員が他のお客様のご迷惑になる恐れがあると判断した場合や、列車が大変混雑している場合などは、持ち込みをお断りする場合があります。
もう一度書くが、車いすは荷物ではない。勿論これが理由ではないと思いたい。しかし、他に乗車拒否の理由が見当たらない以上、そう判断したと思わざるを得ない。だとしたら、いつから日本は五体満足な人間の為に障害者に我慢を強いるような情けない国に成り下がったのだろうか。



